AI活用ガイドライン
特定非営利活動法人キャリアサポート研究会が利用するAIの適正な取扱いの確保について組織として取り組むために、その活用・取扱いに関する方針を、以下のとおり定めます。
【定義】
AIとは、「人工知能(Artificial Intelligence)」の略であり、人間のような学習、推論、認識、問題解決などの知的活動をコンピュータ上で再現する技術の総称です。
生成AI(Generative AI)は、人工知能の一分野であり、大量のデータを学習した結果に基づき、文章・画像・音声等の新たな情報を生成する機能を有する技術をいいます。
以下、本ガイドラインにおいては、生成AIを含むAI技術を総称して「AI」と省略して記載し、特に生成AIの活用に伴う倫理的留意点を中心に示します。
事業所の名称
特定非営利活動法人キャリアサポート研究会
2.本ガイドラインの目的・範囲
「キャリアコンサルタント倫理綱領」により、キャリアコンサルタントは、相談者の人生に深く関わる専門職として、高い倫理観を持ち、専門性の維持・向上を図り、自らの人間性を磨き、矜持と責任感をもって自己研鑽に励み、職務を遂行するものとされています。
※出典:特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
『キャリアコンサルタント倫理綱領』(令和6年1月1日改訂版)
本ガイドラインは、近年の急速なAI技術の進展を踏まえ、AIを活用しながらも倫理の根幹を損なうことのないキャリア支援を行うために必要な遵守事項を示すものです。
本ガイドラインは、AIを活用するにあたって特に留意すべき事項を例示するものであり、ここに記載のない遵守すべき倫理については、すべて「キャリアコンサルタント倫理綱領」に準じます。
3.AI利用の基本的姿勢
キャリアコンサルティングの主体はキャリアコンサルタントであり、AIはその補助ツールとして活用します。
AIにより生成された出力データは支援者の業務を補助するものであり、支援者の判断や評価を代行するものではありません。
キャリアコンサルタントは、AIを活用するにあたり、相談者の不利益とならないよう、最大限の倫理的配慮を行った上で実施します。
4.関係法令・ガイドライン等の遵守
キャリアコンサルタントは、AIの活用および取扱いに関し、「個人情報の保護に関する法律」(個人情報保護法)、著作権法および関連する政省令・ガイドライン等を遵守するとともに、社会慣習を十分に踏まえ、法令または公序良俗に反する行為を未然に防止します。
5.信用失墜および不名誉行為の禁止
著作権侵害その他の違法行為を助長するような生成を、AIに依頼することを禁止します。
AIにより生成された出力データに、著作権のある第三者の著作物が不適切に含まれないよう留意し、やむを得ず引用等を行う場合には、法令に基づき適切に取り扱います。
【注】
著作権は人に帰属するものであり、AI自体が著作権を有することはありません。ただし、著作権のある著作物を入力して生成された成果物には、元の著作権が及ぶ場合があります。
AIにより生成された出力データについては、出典および真偽を必ず確認します。
6.社会情勢の変化への対応
キャリアコンサルタントは、AIの活用や新技術に関する学びを継続し、AIをキャリア支援の質の向上に生かします。
また、社会変化に伴うAIの倫理的課題にも継続的に関心を持ち、新たなツールを導入する際には、安全性および信頼性を可能な範囲で検証した上で使用します。
7.守秘義務
(1) 一般原則
キャリアコンサルタントは、AIを活用する場合であっても、相談者の信頼および守秘義務を最優先とし、個人情報や相談内容が不適切に取得・保存・利用・共有されることのないよう十分に配慮します。
AIツールの利用にあたっては、その特性および取扱方法を理解した上で、必要最小限の情報を、適切かつ責任ある方法で取り扱います。
(2) 安全管理措置に関する事項
キャリアコンサルタントは、AIの活用に伴い発生し得る個人データの漏えいを防止するため、必要な安全管理措置を講じます。
(3) 組織での運用
キャリアコンサルティングを組織として提供する場合には、生成AIの活用が個人任せとならないよう、情報の取扱い、共有範囲、管理方法等について、組織としてのルールおよび体制を整備し、適切に運用します。
また、相談者の情報を組織内で共有する場合には、目的を明確にし、本人の理解と同意を前提として取り扱います。
(4) スーパービジョン・研究・事例等での運用
スーパービジョンや教育、事例や研究の公表に際して、AIを用いる場合には、仮想データやサンプル事例を使用し、相談者の事例や個人情報を直接使用しません。
AIにより生成された出力データを、スーパービジョンや教育、事例や研究の公表に際して用いる場合には、個人を特定できる情報が含まれていないことを再確認し、用途を明示した上で使用します。
8.自己研鑽
キャリアコンサルタントは、AIの活用が相談者や依頼主のキャリア選択に大きな影響を与え得ることを理解し、AIの最新の特性および活用方法の習得に努め、適切に活用します。
9.任務の範囲・連携
AIにより生成された出力データは、キャリアコンサルタントの専門性を補助するものであり、代替するものではありません。これらの情報や提案は「参考資料」として扱い、最終的な判断はキャリアコンサルタント自身が行うことが最も重要です。
処理内容がAIの処理能力や適用範囲を超えると判断した場合には、AIの使用を控え、必要に応じて専門家や上位資格者との相談・連携を行います。
10.説明責任
(1) 個人への説明
キャリアコンサルタントが、相談者の相談内容にAIにより生成された出力データを用いて助言または情報提供を行う場合には、本ガイドラインに基づき、AIによる出力データも参考にしていることを、口頭または書面により説明します。
(2) 組織への説明
キャリアコンサルタントが、組織からの依頼を受けてキャリアコンサルティングにAIを活用する場合には、本ガイドラインに基づき、必要な事項について口頭または書面で説明します。
11.AI活用におけるガイドラインの制定・改廃および運用
本ガイドラインは、社会情勢およびAI技術の変化等を踏まえ、必要に応じて見直しを行います。
附則
このガイドラインは、2026年1月1日から施行します。
12.ご質問等のお問い合わせ窓口
キャリアコンサルティングに関するAI活用のお問い合わせ相談窓口
特定非営利活動法人キャリアサポート研究会
AI活用管理者
Email:info@npo-career.org
| ◯お問い合わせ | キャリアカウンセリング申込み以外の一般的なお問い合わせはこちらからどうぞ。 お問い合わせフォームへ |
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